私立中学で英語についていけない子供のための解決法：サポート方法から教室選びまで2025.01.09
私立中学校の英語の授業についていけないと感じるお子さまが増えているようです。
公立中学校に比べて教材の内容が難しく、授業の進むペースも早いことが、理由として挙げられます。
また、クラスメイトの学力が高い環境では、焦りや自信をなくしてしまうこともあります。
お子さまをどう支えていけば良いのか、塾選びや家庭での取り組み方について、一緒に考えてみましょう。
Contents
私立中学の英語の授業が難しいと感じる理由とは？
私立中学校の英語の授業は、公立校と比べて内容が難しく、進むペースも早いです。
また、クラスメイトの学力が高いため、焦りを感じる生徒も多いようです。 私立中学の英語の授業が難しいと感じる理由を、具体的にご紹介します。
教科書と教材の難易度が高い
私立中学校の英語の授業では、多くの場合、中高一貫校専用の教材が使われています。公立中学校で使われる教科書よりも内容が高度で、単語の量や文法の難しさが目立ちます。
「NEW TREASURE」や「Progress in English 21」などの教材では、中学3年間で高校英語の基礎に相当する内容を学ぶことも珍しくありません。
加えて、副教材や文法問題集もかなり難しいものが採用されているため、これまで英語に触れる機会が少なかった生徒にとっては戸惑いやすい環境です。
授業についていくには、授業だけではなく、日々の予習・復習でしっかり基礎を固めることが大切になります。
授業の進行スピードが速い
私立中学校では、授業の進行が非常に速いのが特徴です。中学2年生までに公立中学校の3年間分の内容を終え、中学3年生からは高校レベルの学習が始まる学校も多いです。
私立中学校の授業のスピード感は、英語が得意な生徒には良い刺激になりますが、苦手な生徒には大きな負担になることがあります。
授業は予習が前提で進むため、教科書の内容をあらかじめ理解しておかないと授業でつまずいてしまうこともあります。
少しでも遅れを取ると挽回するのが大変になるため、日々の学習を少しずつ積み重ねていくことがとても重要です。
クラスメイトの学力が高い
私立中学校では、入試を突破してきた生徒が集まっているため、クラス全体の学力レベルが高いことが特徴です。
その結果、授業やテストの難易度も自然と高くなり、周りの生徒のペースについていけず焦りを感じることもあります。
特に、小学生の頃から英語に取り組んできた生徒と、これから本格的に学び始める生徒の間で差が出やすいのが実情です。
私立中学のレベルの高い環境に慣れるには、自分と他の生徒を比べるのではなく、自分の成長を少しずつ感じられるような学習を意識することが大切です。
英語が苦手だと子供にどんな影響が出るの？
英語が苦手なお子さまは、学習だけでなく、自信や学校生活、親子の会話にも影響が出ることがあります。具体的な例を見ていきましょう。
自信を失いやすい
英語の授業でうまくいかない経験が続くと、「自分にはできないかも」と思いやすくなります。
私立中学では授業の進むスピードが速いことが多く、一度つまずくと「周りに置いていかれている」と感じやすくなる傾向があります。
上手くいかない経験が積み重なると、どうしても自信を失ってしまいがちです。
さらに、自信をなくすことで新しいことに挑戦する意欲も減ってしまい、苦手意識がますます強くなってしまいます。
自信を失ってしまいそうなときは、お子さまの努力をしっかり認め、小さな成功体験を積み重ねられるような環境を作ることが大切です。
授業やテストに対してストレスを感じる
英語が苦手だと、授業やテストを受けることが、とても重たく感じられてしまうことがあります。
例えば、授業中に答えを求められるのが不安だったり、テストの点数が思うように伸びなくてプレッシャーを感じたりすることがあります。
結果がなかなか出ない状況が続けば、授業そのものが苦手意識を強める原因になってしまいます。
まずはお子さま焦らず取り組めるように、小さな目標を一緒に決めたり、具体的な勉強方法を一緒に考えたりすることが大切です。
親子間のコミュニケーションにも影響する
英語が苦手だと、親子の会話がぎくしゃくしてしまうこともあります。
親が「もっと勉強した方がいいんじゃない？」と声をかけると、子どもは「自分でもわかってるよ」と感じてしまい、思わず反発してしまうことがあります。
親としても、どうサポートすればいいのかわからず、つい不安や焦りが募ってしまうことがあるかもしれません。
まずはお子さまがどんなことで困っているのかを一緒に探り、一緒に解決方法を考えていくことが大切です。
「一緒に頑張ろう」という姿勢が伝わると、子供も安心して前向きになれるはずです。
家庭でできる英語力アップの方法
家庭で英語力を伸ばすには、子どもが楽しみながら取り組める方法を取り入れることが大切です。具体的なアイデアをいくつかご紹介します。
フォニックスで発音と単語を基礎から学ぶ
フォニックスは、英語の文字と音のルールを学ぶ方法で、単語の読み書きを楽しく効率的に習得できます。
フォニックスでは、文字と発音の規則を理解し、音から文字を推測する力がつきます。
例えば、「like」という単語では「サイレントe」というルールが使われ、母音をアルファベット読み（ル・アイ・ク→ライク）に変える仕組みがあります。
フォニックスを学習すれば、新しい単語でも正しい発音やスペルを予測しやすくなります。
暗記に頼りすぎず、自然に英語を身につけることができるので、中学生の基礎固めにもぴったりです。
日々のリスニング習慣を作る
英語を聞く力を伸ばすには、日々の中で英語に触れる時間を作ることが大切です。
例えば、YouTubeの英語動画やニュースアプリ、ポッドキャストを利用してみるのはいかがでしょうか。
自分のレベルに合ったものを選び、最初は字幕を活用して聞き取る練習をするのがおすすめです。
聞き取れない部分があった場合は、シャドーイングやディクテーションを取り入れるのも効果的です。
特にシャドーイングは、聞いた英語をすぐ真似する練習なので、リスニング力だけでなく発音やスピーキング力も高めてくれます
子どもをサポートしやすい教材やアプリを活用する
英語の勉強を続けるためには、お子さまをサポートしやすい教材やアプリを活用するのがおすすめです。
「Duolingo」や「ABCMouse」といったアプリは、ゲーム感覚で楽しみながら英語に触れられるので、子どもが飽きずに取り組みやすいです。
また、「Oxford Reading Tree」などの英語の絵本を使うと、語彙力やリーディング力が自然と身につきます。
さらに、進捗が見えるような仕組みがある教材だと、子どもの学びを見守りながらサポートしやすくなります。
親子で一緒に楽しみながら進めることで、家庭学習がより充実したものになります。
英語力を伸ばすための学習塾・家庭教師・英語塾の選び方
英語力を伸ばすには、学習塾や家庭教師、英語塾の特徴を理解して、お子さまに合った方法を選ぶことが大切です。
学習塾と英語塾、それぞれの特徴を知ろう
学習塾と英語塾には、それぞれ得意とする分野や目的があります。
学習塾は、学校の授業内容に合わせたカリキュラムで、定期テストや受験対策に力を入れています。
基礎学力をしっかり身につけたい場合や、特定の教科を強化したいときにおすすめです。
一方で、英語塾は英語に特化していて、読む・聞くといったスキルに加え、話す・書くといった実践的な力を伸ばすことができます。
英語を使う場面が増えている昨今、英語塾では会話力や試験対策のサポートが充実しています。
どちらの塾が合うかは、お子さんの目標や性格に合わせて選ぶことが大切です。
まずは体験授業を通じて、塾の雰囲気やお子さんの反応を確認するのも良い方法です。
家庭教師が向いているのはどんな子？
家庭教師は、一人ひとりのペースに合わせたマンツーマンの指導が大きな特徴です。
特に、苦手な部分を丁寧に教えてほしいお子さんや、自分のペースでじっくり取り組みたいお子さんに向いています。
また、自宅で勉強できるため、部活動や習い事で忙しいお子さんでも、移動時間を省いて効率的に学習できるのがメリットです。
学校や塾では質問しにくいお子さんや、集中力が続きにくいお子さんにも、家庭教師なら柔軟に対応できます。
先生との相性もとても大切なので、事前の面談や体験授業を活用して、ぴったりの先生を見つけてあげましょう。
成功する英語塾選びのコツ
英語塾を選ぶときは、お子さまの目標や学力に合った指導が受けられるか、講師の質や授業の雰囲気を丁寧に確認することが大切です。
お子さまの目標とレベルに合った教室を選ぶ
中学生向けの英語塾を選ぶときには、お子さまの目標や今の英語力をしっかり確認することが大切です。
学校の定期テストで良い点を取りたい場合には、文法や単語を基礎から丁寧に教えてくれる塾が安心です。
一方で、英検合格や高校入試を目指す場合には、綿密なカリキュラムが整っている塾が効果的です。
また、友達と一緒に学ぶのが好きなお子さまには、集団授業のスタイルが合うかもしれません。
塾の指導内容や教材が目標に合っているか、ホームページや資料を見たりして確認すると安心です。
講師の質と指導経験を重視する
英語塾の講師が、中学校の英語の内容や高校入試のポイントをしっかり理解していることはとても大切です。
単語や文法を基礎から分かりやすく教えてくれたり、読解やリスニングといったスキルをバランスよく伸ばしてくれる講師がいると安心できます。
また、経験豊富な講師であれば、生徒一人ひとりのつまずきやすいポイントを見抜き、効率よくサポートしてくれます。
体験授業で講師の教え方や雰囲気を直接見てみると、お子さまに合った塾を選びやすくなります。
体験授業を受けてみて雰囲気を確かめてみる
塾の雰囲気や授業の進め方が、お子さまに合うかどうかを知るためには、体験授業を受けてみるのがおすすめです。
体験授業では、実際の授業内容や講師の教え方を体感できるだけでなく、教室の雰囲気やクラスメイトとの相性も確かめることができます。
お子さまが「分かりやすい」「楽しい」と感じられるかどうかを確認することで、安心して通える塾を選ぶことができます。
複数の塾で体験授業を試してみると、よりお子さまに合った環境を見つけやすくなるでしょう。
まとめ
私立中学校の英語の授業は、公立校と比べて難易度が高く、進むペースも早いため、戸惑うお子さまも多いようです。
授業についていくためには、日々の予習や復習をコツコツと積み重ねることが大切です。
また、保護者の方が努力を認めて励ましたり、小さな成功体験を積み重ねられるようにサポートすることで、自信を持って学び続けられます。 お子さまの目標や性格に合った塾や教材を選び、家庭でも楽しく学べる工夫を取り入れることで、英語への苦手意識を少しずつ克服していきましょう。
青山学院大学文学部英米文学科卒業。
シドニーにてワーキングホリデーおよびワーキングビザで2年滞在。
アメリカ・オーストラリア・カナダ・フランス・ロシア・オランダ・タイなど世界各国に友人知人親戚が存在。
「コミュニケーションのとれる英語力を育む」をモットーに、身体を使って楽しみながら自然な英語を習得できる教室を運営中。