小学生に英語塾は必要なの?学校での学習と比較して分かる違い2025.01.09
小学校で英語が必修化され、「子どもを英語塾に通わせるべきかどうか悩んでいる」という保護者の方も多いのではないでしょうか。
学校では楽しみながら基礎を学べますが、塾ではさらに実践的なスキルや個別のサポートが期待できます。
また、家庭での学習だけでは補いきれない部分も、塾を取り入れることで解決する場合があります。
今回は、学校での学びとの違いに触れながら、英語塾が必要かどうかを一緒に考えてみましょう。
Contents
小学校の英語ってどんなことを学ぶの?
小学校の英語では、学年ごとに異なる方法で学びます。 低学年は歌や遊びを通して楽しく英語に親しみ、高学年では「読む」や「書く」も加わり、少しずつ実践的な力を伸ばしていきます。
小学3・4年生で始まる外国語活動の内容
小学3・4年生の外国語活動は、英語を「楽しむ」ことを重視しています。
授業では、歌やチャンツ(リズムに乗せた言葉の練習)、友達とのインタビュー形式の活動など、遊び感覚で英語に親しむプログラムが多いです。
例えば、「I like blue.(青が好きです)」と答えるなど、日常的なフレーズを自然に使えるようになる練習を行います。
授業で使うのは文部科学省が提供する教材や先生が作ったプリントで、評価はテストではなく、授業中の意欲や振り返りカードをもとに行われます。
小学3・4年生の時期は、英語に対する抵抗感をなくし、興味を持たせることが一番の目的です。
小学5・6年生の英語授業で身につくこと
小学5・6年生では、英語が「教科」となり、内容がより本格的になります。
「聞く」「話す」に加えて、「読む」「書く」の活動がスタートし、簡単な文章の音読やアルファベットの書き取りが授業に組み込まれます。
例えば、「My favorite subject is science.(私の好きな教科は理科です)」のような文を自分で書いて発表する練習も行われます。
また、日本や世界の文化をテーマにした内容を通じて、英語で自分の考えを伝える力を育てます。
評価はテストではなく、授業中の発言や提出物、振り返りカードなどをもとに3段階で行われます。
中学校の英語にスムーズにつなげるための準備期間として、授業だけでなく家庭でのサポートも重要です。
英語塾が必要になるのはこんなとき
お子さまの英語学習に悩んだり、新しい目標を見つけたときには、英語塾が心強い味方になります。
お子さまが英語に興味を持ったとき
お子さまが「英語を話してみたい!」「英語の歌をもっと歌いたい!」と興味を示したら、好奇心を伸ばしてあげるのがポイントです。
学校の英語授業では、歌やゲームを通じた学習が中心ですが、塾ではお子さまの興味に合わせた教材やアクティビティで、より深く学ぶ機会を提供します。
例えば、好きな動物について英語で話す練習や、短い自己紹介を作るアクティビティなど、楽しみながら達成感を得られるプログラムが用意されています。
興味を持ったタイミングで学びを始めることで、お子さまの英語への親しみを一層深めることができます。
家庭での英語学習が続かないとき
家庭での英語学習がなかなか続かないことは珍しくありません。
親御さんが忙しかったり、お子さまが一人では集中しにくかったりすると、つい後回しになってしまいますよね。
家庭での英語学習が続かないとき、英語塾はお子さまの学習を計画的に進めるお手伝いができます。
英語塾では、プロの講師が楽しく飽きずに学べる工夫をしているため、「やらなきゃいけない」から「やりたい」へ気持ちが変わりやすくなります。
また、定期的に通うことで学習習慣が自然と身につき、家庭での負担も軽減されます。
家庭での学びが続けにくいと感じたら、塾を上手に活用するのも一つの方法です。
英検や中学受験を考え始めたとき
英検や中学受験を視野に入れ始めたら、専門的な指導を取り入れることで学習が効率的になります。
学校の英語授業では、日常会話や簡単な表現が中心ですが、英検や受験では文法や読解、リスニングなど、より実践的なスキルが必要です。
英検対策では単語やフレーズを暗記するだけでなく、試験形式の問題に慣れる練習も重要です。
英語塾では、英検や中学受験といった試験対策を含むカリキュラムが整っており、お子さまの理解度に応じた指導が受けられます。
目標を達成するために必要なスキルをバランスよく学びながら、試験本番への自信もつけられるでしょう。
英語塾は学校の授業と何が違うの?
学校の英語授業では基礎や楽しむことを大切にしていますが、英語塾ではさらに実践的なスキルや深い理解を身につけることができます。
フォニックスで発音や読み書きをしっかり学べる
フォニックスは、英語の音と文字のつながりを教える学習法です。
フォニックスを学ぶと、「ch」の音が「チッ」と発音されるなど、文字のルールを理解できるようになります。
初めて見る単語でも発音や書き方が想像しやすくなり、英語の学習がぐっと身近になります。
また、発音やリスニングの基礎も自然に身につくため、英語に苦手意識を持ちにくくなります。
実践的な英会話で「使える英語」を習得
英語塾では、日常で役立つフレーズややり取りを練習することで、自然な英会話力を養えます。
例えば、自己紹介や簡単な質問の答え方など、すぐに使える表現を実際に声に出して学びます。
練習を重ねるうちに、発音や文の組み立て方に自信がついてきます。
英語で話せる喜びを実感しながら、実践的なスキルを少しずつ積み重ねられるのが英語塾の大きな魅力です。
英語塾以外でも取り組めることとは?
英語塾に通わなくても、家庭やオンラインで英語に触れる方法はたくさんあります。
お子さまが楽しみながら続けられる工夫をすることが大切です。
家庭でも英語に楽しく触れるには
おうちで英語を楽しむ方法はいろいろあります。子ども向けのYouTubeを一緒に視聴したり、リズムに合わせて体を動かすだけでも、発音や英語らしいリズムが自然と身につきます。
英語の絵本を親子で読んだり、簡単なフレーズを日常の会話に取り入れてみるのもいいですね。
季節に合わせたハロウィンやクリスマスの英語の歌やアクティビティもおすすめです。
あまり難しく考えず、子どもが楽しいと感じる時間を増やしていきましょう。
オンライン英会話で楽しく学ぶ
オンライン英会話は、自宅で気軽に始められるのが魅力です。マンツーマンで進むので、子どものペースに合わせた丁寧な指導が受けられます。
先生と英語で話すことで、「もっと伝えたい!」という気持ちが生まれ、学ぶ意欲もぐっと高まります。
歌やゲームを取り入れたレッスンもあり、飽きることなく続けられるのもポイントです。
オンライン英会話は、送り迎えの手間もなく、忙しい家庭でも取り入れやすい学習方法です。
英語塾に通うメリットとは
英語塾では、学校の授業ではなかなか補いきれない部分をサポートし、子どもたちが楽しみながら英語を学べる環境を整えています。 それでは、英語塾のメリットを具体的に紹介します。
英語が好きになるきっかけを作れる
英語塾では、楽しく英語を学べる環境を大切にしています。
例えば、手遊び歌やリズミカルなゲームを使ったレッスンでは、子どもたちは自然と英語の音やリズムに親しむことができます。
また、絵本の読み聞かせやロールプレイなど、楽しみながら参加できるアクティビティも取り入れられています。
英語を「勉強する」ではなく、「英語で遊ぶ」「英語を使ってみる」といった体験を通じて、英語を好きになるきっかけを作れるのが特徴です。
発音やリスニング力がしっかり伸びる
英語塾では、耳と口をしっかり使う学習を通じて、リスニング力や発音を伸ばすレッスンを行います。
例えば、ネイティブスピーカーの音声を聞きながら、発音を真似したり、フォニックスを活用して文字と音の関係を学んだりします。
繰り返し練習することで、自然と正しい音を身につけ、聞き取る力もぐんと伸びていきます。
英語が聞き取れるようになると、自分で話すことにも自信がつくので、より積極的に英語を使えるようになります。
目標に向けたサポートが充実している
英語塾では、それぞれの子どもに合った目標設定とサポートを行っています。
例えば、英検を目指す場合には、リスニングやスピーキングの重点的な練習を取り入れたり、中学受験に向けた文法や読解力を強化するカリキュラムを用意したりします。
ひとりひとりのペースに合わせた丁寧な指導があるので、自分の成長を実感しやすく、モチベーションを保ちながら学び続けられる環境が整っています。
英語塾にはデメリットもある?注意したいポイント
英語塾にはたくさんのメリットがありますが、選び方次第で思ったような効果が得られないこともあります。 英語塾に入会する前に、以下のポイントを確認しておきましょう。
コース・料金に負担がないか確認する
英語塾を選ぶ際は、授業料や教材費が家庭にとって無理のない範囲であるかをしっかり確認することが大切です。
英語塾では、一般的に月謝や入会金、教材費などの費用が発生します。
コースやレッスン形式によって料金が異なるため、子どもの学年や通わせる頻度に応じて見合ったプランを選びましょう。
また、コース内容の充実度を英語塾ごとに比較するのもおすすめです。
お子さまに合った塾選びがカギになる
お子さまが無理なく楽しく学び続けるためには、お子さまの性格やレベルに合った塾を選ぶことが大切です。
例えば、フォニックスを使って英語の発音やリズムを学べるコースは、初めて英語を学ぶ子にぴったりです。
また、文法やリーディングをしっかり学べるクラスは、将来の試験を見据えるお子さまの成長につながります。
オンラインレッスンや少人数制クラスなど、英語塾によって学習環境もさまざまです。
お子さまが「英語って楽しい!」と感じられる英語塾が、何よりも大切な基準となるでしょう。
まとめ
英語塾が必要かどうかは、お子さまの興味や学び方、家庭でのサポート状況によって違ってきます。
学校の授業では英語の基礎を楽しく学べますが、もっと深く学びたいときや個別のサポートが必要なときには、塾が役に立つこともあります。
家庭での学習が続きにくい場合や、英検や受験の準備が必要なときにも塾のサポートが心強いです。
ただ、塾を選ぶときは料金やカリキュラムがお子さまやご家庭に合っているかをしっかり確認することが大切です。 お子さまが英語を楽しみながら学べる環境を見つけてあげましょう。
青山学院大学文学部英米文学科卒業。
シドニーにてワーキングホリデーおよびワーキングビザで2年滞在。
アメリカ・オーストラリア・カナダ・フランス・ロシア・オランダ・タイなど世界各国に友人知人親戚が存在。
「コミュニケーションのとれる英語力を育む」をモットーに、身体を使って楽しみながら自然な英語を習得できる教室を運営中。